【感じ取る 伝え合う より深く】

- 仲間と共に追究する活動を通して -

 本市で策定されている「ナゴヤ学びのコンパス」では、重視したい学びの姿として、「自分に合ったペースや方法で学ぶ」「多様な人と学び合う」「夢中で探究する」の三つが挙げられている。これまでも、音楽科では「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体化の充実を重視した実践がなされており、「ナゴヤ学びのコンパス」の趣旨に沿った実践も多数報告されている。
 本研究会では、令和4年度から「感じ取る 伝え合う より深く」をメインテーマとして研究を進めている。昨年度はサブテーマを「人や音とのつながりを意識した学びを目指して」とした。個に応じた学びの場の設定や支援の方法のみならず、仲間と共に学び合う方法について具体的な手立てが報告された。実践を通して、子どもたちが自分なりの課題をもち、どのように学ぶかを自己選択・自己決定する過程で、仲間との関わり方を模索しながら主体的に学習を進める姿が多く見られた。
 一方、子どもが仲間との関わり方を模索しながら主体的に学ぶ姿は見られたが、思いや意図を仲間と共有して表現方法を追究したり、曲への理解を深めたりすることが十分ではないことや、技能の習得や学習内容の理解の状況が個々の子どもによって異なることに課題が残った。
 そこで、令和8年度はサブテーマを「仲間と共に追究する活動を通して」とする。これまでどおり子ども中心の学びを軸に据え、子どもたちが音や音楽を通して仲間とつながり、よりよい表現を追究したり、曲への理解を深めたりする姿を目指したい。また、子ども中心の学びの中で誰一人取り残されることなく、音楽の楽しさや感動を感じながら、全員の学びが深められるよう働き掛けをしたい。
 これらのことを達成するためには、伴走する教師の的確な助言や支援が重要になる。また、子ども中心の学びにおいては、自己調整力を高めるための手立ても求められる。そのためには、新たな手法だけでなく、これまで試みられた手立てがより有効に生きるような声掛けや働き掛けの方法も模索したい。 

 子どもたちが音楽を学ぶ楽しさや感動を仲間と分かち合い、豊かな心を育むことのできる深い学びとなるよう研究を進めていきたい。